本日の記事は『打突後に意識していることについて』解説していこうと思います。
打突後に意識していることは大きく分けて3つあります。
1つ目:スピード
2つ目:1本の見せ方
3つ目:気を繋げておく
上記3つについてそれぞれポイントをお伝えしますので、最後まで見ていただけると幸いです。
解説動画:【練習編】剣道の「打突後の注意点」意識する事3選
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
スピードを意識することのメリット
まず初めに『スピード』について解説します。
打突後のスピード強化➡︎後打ちを打たれにくくなる。
キレが向上して1本に見えやすくなる。
今回は『打突後に意識していること』という点に絞って解説しているので、上記2点の改善が図れると思います。
剣道の試合でよくあるシーンとして、小手を打った後に『小手返し面』『相小手面』などの小手に対する応じ技を打たれるケースが多いと思います。
惜しい小手技を打突しても、その後に後打ちを打たれてしまうと審判の先生は後打ちに旗を上げる傾向があります。
なので、打突後のスピード強化は必要になってきます。
打突後のスピードを強化するためには下半身の強化が重要になってきます。
こちらの動画を参考にしてみてください。
【基礎・基本】下半身トレーニング
初心者さんやリバ剣の方はこちらのトレーニングでも十分に下半身のトレーニングになると思います。
次の現役生向けの下半身トレーニングはかなり高強度のトレーニングになるので、まずは【基礎・基本】下半身トレーニングから挑戦してみてください!
こちらのトレーニングが余裕で簡単すぎる現役生の方は是非下記のトレーニングメニューにも挑戦してみてください。
現役生向け下半身トレーニング
こちらの動画はかなり高強度なトレーニングメニューとなっておりますので、怪我には十分に注意して無理はしないようにしてください。
下半身が張ったりする人はお風呂上がりにストレッチやセルフマッサージなどをして怪我に繋がらないようにしてください!
小手の打突後に上半身で捌く方法
小手打ちであれば、上半身や手元で後打ちを捌く方法もあります。
しかし注意してほしい点があります。
『後打ちを絶対に打たれたくない!』という思考が先行すると、下記のようなことに繋がってしまいます。
- 体勢が崩れて強い打突ができない
- 避けながら打突していると判断される
- 1本になりにくくなる
小手を打った後に、後打ちを打たれないように上半身で捌く場合は、
- まずは体勢を出来るだけ崩さないように打突する
- 打突をしっかりした後に上半身で捌く
このように2段階に分けて小手打ちを練習することを意識してみてください。
どうしても、この2つの思考が同時になってしまうことで、先ほどの注意点にあったように、最終的に1本にならないような打突に繋がってしまいます。
・避けながら小手を打っている時
・小手を打った瞬間に竹刀で避けようとした時
・しっかり打突した後に上半身で捌くケース
・しっかり打突した後に竹刀で避けるケース
練習をするときに、今自分がどのような打突の仕方になっているかは意識して練習してみてください。
元立ちに確認したり、ビデオで撮影して改善点を見つけるとよりイメージしやすくなります。
捌く練習だけはNG:前に移動するスピードを強化
ここで注意してほしいポイントがあります。
それは、捌く練習だけに特化しすぎないことです。
相手からの後うちを捌く練習をしていても、思い切った技にならず1本になりにくいです。
また、前に移動するスピードが遅ければ、相手との距離ができてしまうので、後打ちを打たれるリスクも出てしまいます。
小手打ちの場合はしっかり相手との空間を無くすことが重要
小手打ち練習時に注意するポイント
小手を打突した後にすぐに2本目・3本目の小手打ちをするために、相手との距離をすぐに取ってしまう練習です。
試合の時に小手を打突した後にすぐに間合いを切ってしまうとそこを打たれてしまうリスクが出てしまいます。
しっかり相手に体当たりをしてから、間合いを切る時も後うちを打たれないように気を繋げておくことが必要です。
実際の試合を想定して、練習の時の癖が出てしまわないように注意しましょう。
現在(2022/08月時点)ではコロナルールで鍔迫り合いをしたらすぐに離れないといけませんが、小手を決めている最中やすれ違い際は鍔迫り合いになっていないと判断されて後うちは1本になる可能性があるので注意してください。
面技も同様に打突後のスピードは必要
小手技を中心に解説してきましたが、面打ちも同様です。
まずは相手との距離を詰めるスピードを向上させる必要があります。
面打ちの場合、体勢を崩して後打ちを捌くことはできないので、相手が面に対する応じ技が得意かどうかをあらかじめ見極める必要があります。
技を出すタイミングについて
今回は打突後に意識していることについて解説しているので、ご了承していただきたいのですが、打突後以前に技を出すタイミングも非常に大切です。
技を打つタイミングや打突の仕方をしっかりと理解しておかないと、相手に応じ技を狙われるリスクが出てくるので注意してください。
打突の機会については重要性を『NOTE』で解説しているので確認してみてください。
究極の足捌き練習方法
先ほどは下半身の筋力強化を目的としたトレーニングメニュー動画を紹介させていただきました。
下記の動画はすり足、足捌きを中心に噛み砕いた解説をしているので是非参考にしてみてください。
剣道は下半身の強化や足捌きが重要だとわかっているのにも関わらず、どうしても素振りや上半身のトレーニング、防具をつけての技の練習に移っていく道場が多いと感じています。
それが決して悪いわけではないですが、強豪道場になればなるほど「足捌きが上手いな〜!」と感じるのも事実です。
なので、皆さんも本気で強くなろう!と考えている場合『下半身強化・足捌きが完璧か』をしっかり自己分析してみてください!
剣道は『1本の見せ方』も重要
次に1本の見せ方について解説させていただきます。
こちら個人的な意見になってしまうので、参考にするかどうかは皆さんにお任せします。笑
私が意識していたことは『少しアピール』を意識することです。
見せ方についてはおそらく普通に練習しているだけでは、身につけることは難しいと思います。
さらに、自分だけでは確認することができないため、周囲の人に確認する必要もあります。
また「少しアピール」を意識しますが『やりすぎる』と、審判からの印象は良くないと思います。
『ちょうどいいアピール』を目指す必要があります。
- 何も意識せずに打突した時
- 少しアピールを意識した時
- やりすぎたアピールの時
通常の打ち方だと、メリハリがない打突だと思います。
ちょうど良いやりすぎ意識したときは、瞬間的な表現が加わることによって『キレ』が向上したのがわかりますでしょうか。
パターン3は見てわかる通り、やりすぎです。笑
表現自体が悪いとは言いませんが、私の経験上『なんだそれは』って少し怒られるプラス、審判の先生の旗が重くなる傾向にあると感じています。
試合の流れも、全てアピールしすぎると、メリハリがなくなってしまうので、打突の瞬間にキレを出すための練習をして、実際におしい技の時に『やりすぎ』を少し織り交ぜると良いかなと思います。
最後に『気を繋げておく』について解説させていただきます。
これは簡単なようで、できていない人が多いです。
私も意識しているのに、どうしても抜けてしまうことが多々あります。
特に最近の講演会の時の試合映像を見ると、つくづく感じさせられます。
結構細かくて、難しい部分ですが、参考動画を載せておきます。
・地稽古の中で気が抜けている部分を解説できれば良いかな。
・技の練習の時に再現(面を打った後、小手を打った後)
こうやって見返すと「ここの部分は気が抜けてるな」と思いますが、実際に稽古をしていると「何を狙うべきか」など試合運びなどに集中していて、気が繋がっているかに気づくことが難しいです。
さらに、気が抜けている感覚がわかる人に教えてもらわないといけないので、アドバイスする人のレベルにもかなり左右されると思います。
北海道講演会で部内戦をしていただいた時は、その場でアドバイスしたり、富山講演会では過去の試合を見ながらアドバイスをすることをしたことがあります。
打突後に意識していること:まとめ
今回は『打突後に意識していること』について解説させていただきました!
1つ目:『スピード』
➡︎相手との間を詰めるスピードをするために、下半身の強化が必要
2つ目:『1本の見せ方』
➡︎「丁度良いやりすぎ」「やりすぎ」の使い分けを意識してアピールの強化
3つ目:『気を繋げておく』
➡︎1番難しいポイント。強くなりたい人1人1人に個別指導や講演会などで細かい部分を知りたい人にできる限り伝えていきたいと思っています!
3つ目のポイントについては本当に実践を交えながらではないと伝えれない部分で、詳しく紹介できなくて申し訳ないです。
まずは『スピード』と『見せ方』を強化するだけでも、大きく成長することができると思うので、意識して練習してみてほしいと思います!
チャンネルメンバーシップのお願い!
現在Youtue活動をする中で『剣道普及・世界普及』を目指して活動をしております。
私がこのチャンネル『梶谷彪雅-剣道KENDO-』をどんな目的で発信しているかをお話させていただくと
まず1つ目に、剣道の楽しさや魅力を、実践映像などをご覧いただくことによって、より多くの方に知っていただくこと
2つ目に、剣道を実際にやっている子供たちが、もっと楽しく、もっと希望をもって剣道ができるような環境を整えていくこと
3つ目に、日本国内だけでなく、世界中に剣道という武道の持つ魅力を、言葉がなくても伝わる映像を用いることによって、伝えていくこと
こんな目的をもって活動しています。
そしてゆくゆは、国内外での人気や認知が高まって、もっともっと国際的な競技になった暁には、今ある以上に大規模な、高額賞金の出るような世界大会を開催することを、最終的な目標としています。
剣道に打ち込んだ結果が、そのまま将来に繋がっていくような、選択肢をより広げてあげられる未来作りを目指しています。
そして今回、この最終目標に向かって活動を継続していくために必要な資金を、メンバーシップの寄付という形で、ご協力をお願いさせていただくことにいたしました。
私の志にもし賛同して、応援してくださる方がいらっしゃれば、是非、ご協力を賜りたく、お願いいたします。
いただいたご寄付は撮影にかかる費用、交通費や宿泊費、取材費などに使わせていただきます。
メンバーシップと言いましても、基本的には寄付のお願いになるので、ご参加いただけば何かとてもいいことがあるとは言えませんが、本当に心ばかりの感謝の気持ちとして、メンバーシップ特典として、撮影の裏側やNGの切り抜きなど、メイン動画では出せないような映像や情報を、不定期にはなりますが、ご覧いただけるようにいたします。
また、いただいた寄付で行った活動報告を、定期的にして参ります。
もちろん、活動の継続に必要なものは金銭面ばかりでなく、志を共にしてくださる仲間や、応援してくださる方がいることが第一歩なので、メンバーシップの寄付という形にこだわらず、一緒に盛り上げていただければ本当に嬉しいです。
ただその中でも、メンバーシップにご参加いただくことで、より充実した内容の動画投稿や、たくさんの場所や選手への取材ができたりと、活発な活動ができるようになりますので、ご助力いただけましたら幸いです。
引き続き頑張って参りますので、益々の応援を、よろしくお願いいたします!
どうぞご協力をお願いいたします!