7/25・7/26に玉竜旗『女子の部』が開催されました!
私は決勝戦が行われる、7/26のみ参加しましたが観客席は熱気で溢れかえっておりました。
日本最大と言える高校の頂点を決める勝ち抜き戦『玉竜旗』の結果を報告いたします!
第94回 令和5年度玉竜旗高校剣道大会結果
優勝:中村学園高等学校(福岡)
準優勝:明豊高等学校(大分)
熱戦の末『6連覇』を達成した戦いの記録
石川選手 引分け 福田選手
身長169cmと高身長からの飛び込み面がすごい。
序盤、中盤と石川選手と惜しい飛び込み面が連発。
対して福田選手も冷静に応じ技(出鼻小手)を見せつつ試合を展開。
後半では面技を打たせない間合いや作り。 そのまま時間が経ち引き分けとなった。
福岡選手 引分け 東選手
試合序盤、鍔迫り合いから互いに下がった際に止め。
合議により、正しい鍔迫り合いから下がるようにと福岡選手の反則。
東選手は常に足を動かしながら、積極的に技を仕掛けていく。
思い切った技ではなく、自分が攻めることによって応じ技を狙っているような作り。
それに対して福岡選手は思い切った技で切り口を探る。
しかし、両者譲らず引き分けとなった。
橋本選手 岩本選手
試合序盤〜中盤。沈黙が続く。
どちらも自分のペースを崩さない試合展開。
そして・・・。 岩本選手がその場で小手を打ちながら、中間の間合いで岩本選手が手元が上がった瞬間を逃さず、橋本選手が引き小手を決める。
沈黙からの技であった為、会場がどよめいた。
岩本選手、焦る様子が全くない。 じっくりと橋本選手の懐に入ろうとした瞬間・・・。
橋本選手の面が決まった。
2本勝ちで中村学園が一歩リード。
橋本選手 引分け 小中原選手
全国大会、勝ち抜き戦の決勝戦でこの1つのリードはでかい。
小中原選手はいかにして、このリードを埋めるかが注目される。
小中原選手は足を使った攻めが特徴的。
その攻めから繰り出される間合いを盗む面打ちも天下一品だ。
対して、攻めに動揺する様子がない、橋本選手。冷静な試合運び過ぎる。
本当に高校生の試合かと思うほどの、攻め合いが続きホイッスルが鳴り響く。
引き分けとなった。
香野選手 後藤選手
明豊高校は大将を引き出され後がない。
どうやって、中村学園の大将を引き出すのか。 鍔迫り合いから別れ際に起きた。
明豊後藤選手の引面が決まった。
完全に打ち切った訳ではない引き面だったが、 両者間合いに入り、後藤選手が少し相手を押して、別れ際で竹刀でフェイント。
その後の一瞬の硬直状態を見逃さない良好なタイミングであった。
取り返したい香野選手。
香野選手が飛び込み面を打ち、それに対して後藤選手は引き込みながら相手を崩す。
少し間合いができたので、両者が間合いを詰め、鍔迫り合いとなった。
その直後の別れ際。 引面が決まった。
コロナが終息するまでの暫定的ルールで行われているが、正直な感想かなりグレーゾーンだと感じた。 引き技がコロナの時より決まるようになってきて、嬉しい反面、鍔迫り合いの一呼吸という曖昧な部分が難しい。早く通常のルールに戻ってほしい。
少しばかり所感が入ってしまい申し訳ございません。
これによって両チーム大将戦となった。
門田選手 コ 後藤選手
363校の頂点を決める大舞台。
命運はこの2人に掛かっている。
会場は静まり返っている。
踏み込み・竹刀の音・拍手の音が会場に響く。 そして時間。延長戦へと続く。
延長開始直後。 門田選手が面に・・・。
そして後藤選手も面に。 門田選手が数コンマ速かったように見えたが、途中で止めた。
おそらく、打とうと思った技ではなかったのだろう。
審判が一瞬赤に「ピクッ」と動く姿が見え、 会場もどよめきが走る。
勿論そのまま試合は続行。 いずれにせよ、このような場面で流れが傾くこともある。 そのまま時間が来て再度2度目の延長。
間合いの攻防が数秒続き、門田選手が面を見せながら間合いを詰める。 後藤選手が下がりながら、小手技を打つ。 それと同じタイミングで門田選手も小手を打つ。
そのまま鍔迫り合いになろうと誰もが思った次の瞬間。 門田選手の小手が後藤選手の小手を捉えた。 そして史上初となる玉竜旗6連覇を決めた。 かなり間合いが近い所で、難しい角度の小手打ちであったが、確実に練習しているだろう打ち方であった。
その理由は、左手の拳の軌道が物語っていた。
最高の感動をありがとう。
そして選手の皆様方本当にお疲れ様でした。
ここまで見ていただき本当にありがとうございました。
普段は行わない文章解説でしたが、いかがでしたでしょうか。イメージを膨らませるきっかけになれば嬉し良です。
これからも剣道普及活動を頑張りますので応援よろしくお願いいたします。