画像引用元:東山堂
今回は大きく面打ちについて解説していきたいと思います!
皆さんは技の練習の時になんとなく面を打っているのではないでしょうか?
あまり意識していないかもしれませんが、大きく面打ちは色々な場面で使っています。
- 意識せずに今まで面を打っていたな。
- 何を意識して練習をすればいいの?
- 実際に何の役に立つかわからない。
今回はそんな人の為に、大きく面打ちについて解説していこうと思います!
Contents
大きく面打ちを練習する理由とは!?
大きく面打ちの注意するべきポイントをまとめました。
お時間が無い人は以下を参考にしてみてください。
- 重心指導の練習
- 一挙動で打つ事で振りのスピード強化
- 左足を引きつけずに打突する事で左足強化
- 重心移動、一挙動、左足強化される事で体幹を強化
- 左足のひきつけを早くする
なぜ大きく面打ちを練習しているのかわからない人が多いかと思います。
しかし、剣道を始る時から絶対に習う技です。防具をつけない人でも素振りとして大きく面打ちも練習させられています。
本来は本物の刀での切り合っていた時代から生まれたものであり、時代劇でも見かけますが振りかぶって相手の体を切る動作の原形です。
試合は小さく面打ちしか使わないから必要ない!
と思っている人も多いかもしれませんが、重心移動や体幹、打突のスピード強化をする為には、打ってつけの練習となります。
大きく面打ちはの最後の打突する瞬間と、小さく面の打突する瞬間というのは同じになると教えてくれる先生もいらっしゃいました。
重心移動
重心移動を極める事で、打突力の向上につながります!
私は、この重心移動を理解し行動に移せるまでかなりの時間をかけました。
左足に体重が乗ってるのを、右足で踏み込む時重心が後ろに残っている状態になってしまっていました。
左足の力をしっかり利用する事で、右足に重心を移せることを体に染みつかせましょう。
一挙動で打つ事で振りのスピード強化
大きく面打ちは、二挙動では効果を発揮しません。
振り上げ、振り下ろしを出来るだけ早くしましょう。自分で早く打ってると思っても二挙動うちになってしまう人は多くいます。
イメージ・・・一挙動のイメージは左足で床を蹴った瞬間に振り上げ、右足に重心が移り踏み込む瞬間までの時間に振り下ろす。
簡単にいうなら、蹴るまえは振り上げず、空中で振り上げ振り下ろしを行います!
左足をつがないで打つ
左足を引きつけて打突してしまう人が多くいます。
特に、大きく面打ちで左足を引きつけて打突してしまうと、二挙動の打ちになりがちです。
そうなると、腕の強化や打突力強化も出来ない上に、最大のメリット左足の強化にも繋がりません。
左足をどうしても引きつけてしまう人は、右足を浮かせて大きく面打ちの練習をしましょう。
左足で打つイメージが出来たら、動きの中で左足を引きつけずに打つ練習をしましょう。
左足をつがないで打つ練習は、最終的に出鼻技を打つ際や、相手に気付かれにくい間合いを盗む技に繋がるので、攻略しておきましょう。
大きく面打ちで体幹強化
上記の重心移動、一挙動、左足をつがないで打つことが出来る様になったら、体幹を意識しましょう。
よく、面打ちで手打ちになったり、左足を引きつけることで勢いをつけてしまうので、体勢が崩れた状態で打突してしまうことがあります。
体幹を意識して、体が反りすぎず、前屈みになり過ぎないことを意識して打突することで自然と体幹強化にも繋がるので、上記の3つは絶対に意識しましょう。
左足を早く引きつけると打突距離が伸びる!?
左足のひきつけを意識する人は多く無いかと思います。
注意するべきポイントの最後に書いているからと簡単に考えてはいけません。
素振りをするときは、引きつける瞬間に振り下ろしますよね?
また、左足が残っている状態と、引きつけている状態では打突ポイントの距離が変わります!
勿論、左足を引きつけている状態の方が遠くまで打突出来ることになります。
人間の構造的には無理な話ですが、極論地面を蹴って、右足が着地する瞬間に左足が引きつけられていると、最も遠くを打突出来ることができます。
また、次の打突にすぐに繋げることも出来るので左足の引きつけは重要です!
どの練習で大きく面打ちが使われているのか?
- 素振り
- 切り返し
- 面技の練習
- 打ち込みかかり稽古
- 追い込み
- 小手抜き面・面抜き面
色々な練習方法がありますが、稽古のはじめに必ず行う切り返し。
切り返しの際に皆さんは大きく面打ちを意識して打突していますか? 私が見る多くの人は、大きく面打ち後の左右面の事ばかりを考えている様な気がします。
よって、最初と最後の面打ちがおろそかになっています。
素振りで意識すること
素振りも色々な種類がありますが、基本的には大きく正面素振りや左右面素振りなど肩を使う様な素振りが多いと思います。
素振りで意識してほしいことが何点かあります。
- 振り上げ振り下ろしを一挙動
- 振り上げより振り下ろしのスピードを早く
- 左足の引きつけを早く
- 振り下ろしの時、剣先を止めない
上記のポイントを意識することが大事になります。
一挙動に振ることや、振り下ろしのスピードを早くする理由はわかると思います。
なぜ左足のひきつけを早くしなければダメなのか。
左足の動きと腕の動きは連動している
結論から言うと、左足のひきつけを早くするほど、振りのスピードが上がります。
早く振ろう! と意識しても下半身がついてこない為、鋭い素振りにはなりません。
足から動いて、左足のひきつけを意識しつつ、一挙動で振る。
と言う流れを頭に入れて素振りの練習をしましょう。
振り下ろしの際に剣先を止めない
竹刀を振り下ろす際に一番意識してほしいのが、剣先を止めないことです。
実際に面をつけて打突する時、皆さんは打突位置で竹刀を止めますか?
それでは強い打ちは出来ませんよね?
素振りの時から剣先を走らせて、竹刀をムチの様に使う癖をつけてください。
この時に、左手の力が抜けない様に「小指・薬指・中指」はしっかり持っておきましょう。
素振りの詳しい練習方法の参考は以下に記載していますので、お時間の許される方は是非ご覧ください。
切り返しで意識する事
切り返しでは、最初の面打ちと最後の面打ちで大きく面を使用します。
切り返しでは、左右面のスピードばかりにこだわり、最初と最後の面打ちは気が抜けている人が多くいます。
意識している人でも、最初の面打ちは意識できても、最後の面打ちは気が抜けてしまう人が大半です。
特に最後の面打ちを気を抜かずに、大きく面打ちの注意するべきポイントを抑えて打突する事でより、自分が強くなる近道になります。
- 最初の面打ちを意識する。
- 最後は特に気が抜けてしまう為、特に意識する。
面技の練習
こちらは、技の練習の際に大きく面打ちを行う人向けになります。
私自身は、技の練習に時間をかけるタイプなので、この時に特に意識をしながら練習します。
技の練習では特に目に見えてライバルとの差が出てくるのが、意識の差です。
追い込みや、かかり稽古と違って、意識しなければ比較的楽な稽古内容になります。
しかし、大きく面打ちの技の練習の時も、注意するべきポイントをしっかり意識して練習する事で意識していない人との差を大きく広げるチャンスとなります。
打ち込み、かかり稽古
打ち込みやかかり稽古は技の練習よりも、厳しい稽古になります。
そこで、何も意識せずに追い込みをするのか、大きく面打ちで注意するべきポイントを意識するのかは大きく成長の度合いが変わります。
- 全ての意識はきつくてできない!
- 辛い稽古では気が抜けてしまう。
そんな人は、大きく面打ちの注意するポイントの左足の引きつけを早くするだけでもいいのでチャレンジしてみてください!
打ち込み、かかり稽古では連続して打突をすることになるので、次への準備を早くすることにもつながります。
追い込みで意識するべきポイント
追い込みでは、技の連続になります。
左足の引きつけが遅ければ、次の技に移るのに時間がかかります。
また、体幹がなければ疲れてきた時に、体がブレて強い打突もできません。
一挙動での打突ができなければ、連続技を打つこともできないので、大きく面打ちの応用編といいてもいいでしょう。
追い込みでは常に勢いがあるので、意識しにくいポイントがあります。
左足でしっかり蹴ることです。
自分の現在のスピードより早くしたい場合は走るスピードをイメージして全力で行いましょう。
元立ちの下がるスピード強化にもなります。
下がるスピード強化は何に役立つかと言うと引き技です。
引き技に関しては以下の記事を参考にしてみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか? 今回は大きく面について解説させていただきました!
- 大きく面打ちが疎かだった
- 何も意識せずに大きく面打ちを打突していた
そんな人はぜひ今回を期に少しでも自分を成長させることができたらいいなと思っています!
最後まで見ていただきありがとうございました!