私は小学校2年生の時、父に「剣道をやれ」と言われ、半ば強制的に剣道を始めることになりました。
小学→中学→高校→大学と剣道を続ける中で、ステージが上がると勝てなくなる時期も経験してきました。
中高校生の頃、『勝てなくなった時どんな努力をしてきたのか』、勝てなくなって悩む人に少しでも参考になればと思います。
【勝てなくなったときに考えるべき 4 つのポイント】
- 教えられた事を素直に受け入れることができる
- 教えられた事+工夫で自分オリジナルを作る
- 強くなるための努力を惜しまない
- 考えた努力が大事になる。
Contents
小学生の時は勝てていたのに、中学・高校で勝てなくなっている人に
小学生の時にはある程度勝てていた選手が、なぜ中学生になると急に勝てなくなるのでしょうか?
- 教えられた事を素直に受け入れることができる
- 教えられた事+工夫(自分オリジナル)を作る
- 強くなるために努力を惜しまない
この3つのポイントが非常に重要になります。
高校生ぐらいになると、これに加えて、
- ④考えた努力 が最も大事になります。
- 「小学生の時は勝てていたけど、中学生になって急に勝てなくなった」
- 「中学でレギュラーに入れず、やる気をなくした。」
- 「成長している実感を得る事が出来ない」
こんな悩みを持っている選手がいたら、是非参考にしてみてください!
“初心に帰る”
①教えられた事を素直に受け入れることができる
<私の経験>
私の小学校時代の最初の先生は、理論的に言葉にして教えてくれる先生ではありませんでしたので、 先生が「こう打つんだ!」と言うのを、一生懸命「見て・真似する」事をしていました。
次の先生は理論的に教えてくれ、チーム自体も切磋琢磨できる環境だったので、試合で負けた時は先生が教えて くれた方法で自主練習をしました。
先生からトレーニング法など、自分の知らないことを教えてもらえてとても楽しかった時期です。
素直に受け入れ、「真似・行動」が出来、自主練習の成果をすぐに実践で発揮出来ることが、最大の剣道の成長に つながります。
- 素直に受け入れ、「真似・行動」が出来た
- 自主練習をすぐに実践出来た
人と同じじゃ勝てない
②教えられた事+工夫で自分オリジナルを作る
<私の経験>
小学生当時は「強くなろう」「勝ちたい!」のような、単純な考えしか持っていませんでしたが「小学校の時に工夫していた事はなんだろう?」と思い返してみると、二つ思い当たることがありました。
一つ目は、当時、アニメ「ドラゴンボール」を見ていた影響で「重りを使ったトレーニング」に感化され、足や 手に重りをつけて、更にランドセルにはダンベル4kg×2つ入れて毎日登校していまいした。
ランドセルは 1年持たずに壊れてしまいました。
当時使用してた「足」に付ける重り、「体」に着ける重りは以下の画像をタップすると確認できます。
二つ目は、当時家に帰ってゲームをするのが一番の楽しみでしたが、“ゲームをする前に毎日素振りをする”とい う親と決めたルールがありました。
竹刀での素振りではなく、素振り用の木刀を使っての素振りをしていました。
ゲームがやりたくて、頑張った覚えしかありませんが… 今から思えば、この二つは体力増強・体幹強化の“工夫“と竹刀を振る習慣付けの”工夫“になっていました(笑)
こんな奴(小学生)でした… 木刀や素振りの方法については、こちらに詳しく記載しているので確認してみてください!

中学生になって勝てなくなった
小学生高学年になると戦績も上がり、中学校に上がってからも一生懸命頑張ってきましたが、1年間結果を残す 事が出来ませんでした。
長くなるので省略しますが、ここで私の人生のターニングポイントなる「TM 中学への転校」と言う選択をしました。
ここでの経験が 3 つめのポイント「強くなるための努力を惜しまない」です。
一生使えるスキル“強くなるための努力を惜しまない”について
『努力』と『ライバル』と『モチベーション』
③強くなるために努力を惜しまない
<私の経験>
結果的に TM 中学で全国優勝する事が出来ましたが、どんな過程を経て全国優勝する事が出来たと思いますか?
TM 中学に入って私の一番の衝撃は、チームの勝ちたい意欲「目指すところ」が違うところでした。
転校する前の中学も勿論トップを目指していた訳ですが、このチームではこんな危機感を感じました。
- 「この人たちに勝てない。」
- 「レギュラーに入れないだろう。」
日頃の練習が厳しいのは勿論ですが、初めての下宿生活に慣れるのも大変だった中、3つ目のポイントとなる「努力を惜しまない」を貫き通しました。
剣道ノートを書き、早起きして自主練習もしました。

跳躍力を上げる為にどうすれば良いか研究したり、風呂上りの柔軟の時間にトレーニングを混ぜたりしていました。
腰が痛くなって、整骨院の先生から「スクワットをやりなさい」と言われて、無我夢中で毎日 1000 回スクワッ トをしました。
ここに記載しているのは一部ですが、「これだけやらないとレギュラーになれない」「生半可な気持ちじゃダメだ」 と思わせてくれるチームだったからこそ、成長出来たのかもしれません。
中学ではとにかく目標を持って一生懸命、我武者羅に頑張ることで、“勝てない”を克服することができました。
強くなるために努力を惜しまない
「強くなるため努力を惜しまない」は一生涯使えるスキルです。
人間は辛い事から逃げたいと思います。
しかし、「辛い事・苦しい事」を乗り越えなければ「勝利」から遠のいてしまいます。
この記事は強くなりたくない人は見ないでください。
強くなりたい人の為に、努力の方法を記載していますので参考にしてみてください!

高校生になって勝てなくなった
次のステージとなる高校時代。
中学生では通じた我武者羅な努力でだけでは通用しなくなりました。
高校では K 学院でのご指導もあり、“考えた努力”が重要だと言うことを経験しました。
自分の剣道を見直して、努力の質を上げる
④考えた努力
<私の経験>
『考えた努力』の成果として、中学生のころ感覚的に技を出していたことが、次第に自分の技を「感覚的」にではなく「意識的」に出せるようになりました。
みなさんも感覚的に技を出すのではなく、イメージ通りに技を出して勝てるようにしましょう!


そのためには、自分の強みや弱みを見極め、それを極めたり克服したりするのに、『何をどれくらいすればよいか』また『この稽古の意味は何なのか』『自分は何をすればよいのか』など考えた努力が、一番大事です。
考えた努力についてはこちらで詳しく説明していますので確認してみてください。

小学生の時は勝てていたのに、中学・高校で勝てなくなっている人に まとめ
小学校まで勝てていたのに、急に勝てなくなった私自身の経験を踏まえて紹介しました。 大切なポイントをもう一度おさらいしておきます。
- 教えられた事を素直に受け入れることができる
- 教えられた事+工夫で自分オリジナルを作る
- 強くなるための努力を惜しまない
- 考えた努力
気付いた人もいるかもしれませんが、小学校からやっている事は変わっていません。
最初の3つのポイントを踏まえて「強くなりたい!」と思って、4つ目のポイントである“考えた努力”をすることが大事です。
進学してステージが上がると、また勝つ事が出来なくなります。
なので、「強くなる為の努力」で紹介した「短期目標・中期目標・長期目標」の計画的な努力が必要です。

